省エネ関連
LED照明と蛍光灯の性能を比較!明るさや寿命の違いについて
2018-06-25
カテゴリ:省エネ計算[照明]
最近では、LED照明が広く認知されてきていますよね。
皆さんも、従来の蛍光灯よりも環境にやさしいというイメージを持っているのではないでしょうか?
特に、大きな施設の場合になると、LED照明を使うメリットが大きくなります。
そこで今回は、LED照明と蛍光灯を比較してご紹介します。
■明るさは蛍光灯が勝る?
高性能な照明として有名になったLED照明ですが、明るさのみで比較すると、以前はLED照明よりも蛍光灯の方が優れていました。
lm/w(ルーメン/ワット)と呼ばれる、消費量1W当たりの光の量を示す値で比較すると、当初は蛍光灯の方が1W当たりの光が強かったのですが、近年ではLED照明の進化に伴い、差異も小さくなっています。
また、実際に照明の明るさを見たときに、より明るく感じるのはLED照明の方です。
なぜ、LED照明の方が明るく感じるのでしょうか?
それは、LED照明と蛍光灯では、発する光の特徴に違いがあるからです。
これまで、一般的であった蛍光灯の光は、光の方向が散乱することで周囲を満遍なく照らす仕組みになっています。
一方で、LED照明は、照明に含まれる発光ダイオードの一つ一つが発光し、一方向に向かって光を発するため、向かい側から見れば光が集まっていて、とても明るく感じるのです。
明るさの単位は照明が周囲に対して発する光の合計の明るさを表すため、結果的に様々な方向に光を多く発する蛍光灯の数値の方が高くなるのです。
■気になる寿命は?
照明はどのくらいの寿命なのでしょうか?
病院や学校、事務所といった大きな施設になれば、必要な照明の量も多いので、寿命の差によって生まれる損得が大きくなってしまいます。
蛍光灯の照明の場合は、寿命が12,000時間と言われています。
それに対して、LED照明は発光ダイオードと呼ばれる半導体の一部品に電気を通して発光させるという負荷の少ない照明であるため、寿命が40,000時間と言われています。
LED照明は短く見積もっても10年、長い場合には20年も持つと言われる寿命の長い照明なのです。
また、エネルギー源に対する発光効率は、エネルギー効率が比較的良いと言われる蛍光灯でも25%のエネルギー変換効率であるのに対し、LED照明は63%のエネルギー効率を誇っています。
そのため、病院や学校、事務所といった場所に使用すれば、経済的に使用できます。
■まとめ
LED照明は交換の頻度も少なく消費電力の少ないエコな照明である為、LED照明の採用が進んでいるのです。
空調機器を購入する前に知っておきたいビル用マルチエアコンの特徴とは?
2018-06-20
カテゴリ:省エネ計算[空調]
暑い夏や寒い冬に向けて、空調機器を新しくしようと考えている方もいらっしゃるでしょう。
エアコンは夏に涼しく、冬に暖かいといった快適な温度、湿度に調整してくれるとてもありがたい製品です。
しかし、エアコンは場所によって設置するべき種類が異なるということをご存知ですか?
そこでこの記事では、エアコンの種類の一つであるビルマルチエアコンとその他のエアコンを比較していきます。
■エアコンの種類
パッケージエアコンとビル用マルチエアコンというものがあるのですが、これらは業務用エアコンとも呼ばれています。
この業務用というのは、オフィスなどで使われるということを意味します。
反対に家庭用エアコンというものもあり、一般的にはルームエアコンとも呼ばれています。
使用場所としては、戸建住宅や集合住宅、その他の建物の小さい部屋です。
業務用エアコンと家庭用エアコンの違いは名前からも想像がつきやすいと思います。
しかし、パッケージエアコンとビル用マルチエアコンの違いについては少し難しいのではないでしょうか?
そこで、次にパッケージエアコンとビル用マルチエアコンの違いについて解説します。
■パッケージエアコンとビル用マルチエアコンの違い
パッケージエアコンとビル用マルチエアコンの違いを性能面と規模面で比較していきます。
〇性能
・パッケージエアコン
一台の室外機で複数のエアコン(室内機)を同時運転します。
すべてのエアコン(室内機)が同時運転になるため、部分的な調整はできません。
・ビル用マルチエアコン
一台の室外機に対して、異容量でタイプ違いの複数のエアコン(室内機)を個別に運転できます。
そのため、部分的に調整ができるので、省エネ対策にも繋がります。
〇規模
・パッケージエアコン
オフィスや店舗、食堂といったような比較的小規模なところに設置されることが多いです。
・ビル用マルチエアコン
大型の建物及び大規模空間の建物に設置されることが多いです。
性能面では、パッケージエアコンは室内機と室外機が同時に動きますが、ビル用マルチエアコンは室内機を別々に動かすことができるのがメリットになっています。
規模面では、小さめの施設はパッケージエアコンで、大きめの施設はビル用マルチエアコンという傾向があります。
先にご紹介したルームエアコンも含めると、ルームエアコン→パッケージエアコン→ビル用マルチエアコンの順番で規模が大きくなっていくということです。
今回は、ビル用マルチエアコンをその他の種類のエアコンと比較してご紹介しました。
皆さんの使用したい状況に合った種類のエアコンを設置しないと、十分な効果を得られない可能性があります。
是非、この記事をエアコン選びの役に立ててください。
空調機器を購入する前に知っておきたいパッケージエアコンの特徴
2018-06-15
カテゴリ:省エネ計算[空調]
エアコンがあると、夏でも冬でも快適に過ごせますよね。
しかし、やはり機械なので、壊れてしまうこともあります。
そんな時に、どのようなエアコンを購入すれば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、エアコンの種類の一つであるパッケージエアコンについてご紹介します。
■家庭用エアコンと業務用エアコン
エアコンには、家庭用と業務用の2種類があります。
家庭用はルームエアコンのことで、業務用はパッケージエアコンやビル用マルチエアコンのことです。
ルームエアコンは、戸建住宅や集合住宅に使用されることが多く、パッケージエアコンはオフィスや店舗などに使用されています。
また、ビル用マルチエアコンは大型施設やビルなどの大きな建物に使用されています。
「どうして、場所によって使用されるエアコンの種類が違うの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、エアコンの種類によって、冷暖房能力が異なってくるのです。
そのため、場所にあった種類のエアコンを使用しないと、十分な効果が得られないといったことにも繋がります。
ですから、皆さんがどこにエアコンを設置するのかが重要になってきます。
■パッケージエアコンの形
エアコンをオフィスや店舗などに設置することを検討している方に向けて、パッケージエアコンの室内機の形についてご紹介します。
・天井埋込カセット形
この形は、最も主流なタイプのものになります。
本体は天井内に埋め込まれ、化粧パネルだけが表面に出る設置方式のものです。配管類が天井内にレイアウトされますので、デザイン性に優れていて、部屋を広く感じられるのがメリットです。
・ダクト形
本体が天井内に埋め込まれており、天井部分に取り付けてある吹出口と吸込口から空調を整えるタイプのものです。
ダクト接続により、自由なレイアウトができるため、温度や湿度のムラを解消しやすいというのがメリットです。
・天井吊形
本体が天井面に露出して設置されるタイプのものです。
最近では、天井埋込カセット形が主流になっていますが、天井埋め込みスペースがなくて、壁面造作装飾に影響を与えたくない場合などに設置されています。
・床置形
床に置くタイプのエアコンです。
床に置くだけなので、取付が最も容易で、短時間で設置が完了できます。
このように、パッケージエアコンの中でも様々な形のタイプの室内機があります。
皆さんにとって、どの種類のものが適切なのかを考えてみてください!
今回は、パッケージエアコンについてご紹介しました。
パッケージエアコンとルームエアコンやビル用マルチエアコンでは、冷暖房能力が異なるため、これらのどれを使うかは使用場所によって異なります。
また、パッケージエアコンには、様々なタイプの室内機が用意されていますので、適切なものを選ぶようにしたいですね。
空調機器を購入する前に知っておきたい!ルームエアコンの特徴は?
2018-06-10
カテゴリ:省エネ計算[空調]
「夏を快適に過ごすために、エアコンが欲しい!」
「今まで使っていたエアコンが壊れたから、買い替える必要がある!」
という方もいらっしゃるでしょう。
エアコンは、快適に過ごすために今となっては必要不可欠な製品です。
しかし、エアコンの中にも種類があり、それを知って機器を選ばないと、エアコンの故障や性能をうまく発揮できなかったりすることがあります。
そこでこの記事では、エアコンの種類の一つであるルームエアコンについてご紹介します。
■ルームエアコンの特徴
エアコンとは、エアコンディショナーの略称であり、室内の空気の温度や湿度を調整する機械のことです。
エアコンが空気の温度や湿度を調整してくれるおかげで、快適に過ごせる環境が整っています。
ルームエアコンには、ルームクーラーといわれる冷房専用型とヒートポンプ型(冷房・暖房兼用型)とがあります。
また、据え付け方法には、窓用(ウインド型)とセパレート型の2タイプがあります。
窓用(ウインド型)は、室外機とエアコンが一体となっていて、窓や壁に取り付け、室外機部分を室外に出すように設置し、コンデンサ(凝縮器)を外気により冷ますタイプのものです。
既存の引違い窓に設置ができるということで、様々なメリットがあります。
セパレート型は部屋の内側に蒸発器と送風機を収めたユニット(室内機)を置いて、外側に圧縮機(コンプレッサー)、凝縮器および送風機を収めたユニット(室外機)を置いて、この間を冷媒を通すパイプで結んでいるタイプのものです。
■ルームエアコンが使用されている場所
ここまで、ルームエアコンの特徴についてお伝えしました。
次に、ルームエアコンがどのような場所で使用されているのかをご紹介します。
ルームエアコンは家庭用エアコンとも言われることもあります。実際に使用されている場所としては、戸建住宅や集合住宅などが多いですが、その他の建物では小さい部屋に設置し、使用される場合があります。
適切でない場所で使用すると、うまく効果が得られなかったり、故障につながることもあります。
今回は、ルームエアコンについてご紹介しました。
ルームエアコン以外にも種類がありますので、特性を把握した上で、エアコンを選ぶことが大切になります。
空調設備「ファンコンベクター」とは?一次エネルギー省エネルギー計算を行う業者が解説!
2018-06-05
カテゴリ:省エネ計算[空調]
「ファンコンベクターって何?」
「どんなところに使われるの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
ファンコンベクターとは、ガス給湯器で沸かした温水を室内機に引き込み、温水の通っている管に風を当てて温風を出す暖房装置です。
今回は、「ファンコンベクターとはなにか」、「そのメリットデメリット」、「設置に適する場所」について解説していきます。
ファンコンベクターとは、ガス給湯器で沸かした温水を室内機に引き込み、温水の通っている管に風を当てて温風を出す暖房装置です。
今回は、「ファンコンベクターとはなにか」、「そのメリットデメリット」、「設置に適する場所」について解説していきます。
■ファンコンベクターとは?
ファンコンベクターは、熱交換機(コイル)・ファンモーターユニット・エアーフィルターで構成される「ファンコイルユニット」を暖房用途に仕立てた装置です。
室外機が給湯システムとして温水を作り、室内機まで温水を引き込み、ファンで温水通路に風を当てることで温風を作ります。
その他の床置間欠使用暖房との違いとして、「温風の温度が低い(約70℃)」「温風が浮き上がりにくく足元から温まる」ことが挙げられます。
ファンコンベクターは、熱交換機(コイル)・ファンモーターユニット・エアーフィルターで構成される「ファンコイルユニット」を暖房用途に仕立てた装置です。
室外機が給湯システムとして温水を作り、室内機まで温水を引き込み、ファンで温水通路に風を当てることで温風を作ります。
その他の床置間欠使用暖房との違いとして、「温風の温度が低い(約70℃)」「温風が浮き上がりにくく足元から温まる」ことが挙げられます。
■メリット
〇メリット1.「空気を汚さない」
ファンコンベクターは、強制対流式かつ間欠使用型暖房でありながら、石油ストーブのように、室内で火を燃やさないので空気を汚しません。
〇メリット1.「空気を汚さない」
ファンコンベクターは、強制対流式かつ間欠使用型暖房でありながら、石油ストーブのように、室内で火を燃やさないので空気を汚しません。
〇メリット2.「エアコンより静か」
間欠使用型の暖房にはエアコンもありますが、ファンコンベクターは一般的にエアコンよりも静かだと言われています。
間欠使用型の暖房にはエアコンもありますが、ファンコンベクターは一般的にエアコンよりも静かだと言われています。
〇メリット3.「室内機の持ち運びができる」
室内機は持ち運びができ、部屋の美観やスペースの確保が必要な際に移動させることが簡単です。
さらに、別の部屋でも温水コンセントとつなげれば、その部屋で使用することができます。
室内機は持ち運びができ、部屋の美観やスペースの確保が必要な際に移動させることが簡単です。
さらに、別の部屋でも温水コンセントとつなげれば、その部屋で使用することができます。
〇メリット4.「過度な乾燥・結露がしにくい」
ファンコンベクターは、過度な乾燥や結露を防ぐ効果があると言われています。
そのため、窓付近に設置されることが多いようです。
ファンコンベクターは、過度な乾燥や結露を防ぐ効果があると言われています。
そのため、窓付近に設置されることが多いようです。
■デメリット
〇デメリット「工事が必要である」
ファンコンベクターのデメリットとして、室外機の設置や室内機用『温水コンセント』の設置工事が必要なことが挙げられます。
〇デメリット「工事が必要である」
ファンコンベクターのデメリットとして、室外機の設置や室内機用『温水コンセント』の設置工事が必要なことが挙げられます。
■ファンコンベクターに適した場所
ファンコンベクターは、火を使わないことから『子供部屋や高齢の方の部屋』に設置するのに特におすすめされています。
設置に工事が必要というデメリットを考慮すると、オフィスなどには向いていないかもしれません。
部屋の中の位置では、特に窓際に室内機を設置しておくと、結露対策も可能なためおすすめです。
ファンコンベクターは、火を使わないことから『子供部屋や高齢の方の部屋』に設置するのに特におすすめされています。
設置に工事が必要というデメリットを考慮すると、オフィスなどには向いていないかもしれません。
部屋の中の位置では、特に窓際に室内機を設置しておくと、結露対策も可能なためおすすめです。
以上が、「ファンコンベクター」についての解説でした。
株式会社エクス・プランは、東京・大阪・松江・米子に拠点を持ち、「建築設備設計・積算業務・省エネルギー措置届出支援業務・CASBEEⓇ申請書作成支援業務」等の業務を行っています。
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