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省エネ関連

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有機EL照明とLED照明の違いとそれぞれの特徴について

2018-08-29
カテゴリ:省エネ計算[照明]
皆さん、有機EL照明とLED照明、この二つの言葉を聞いたことはありますでしょうか。
両方知っているという方もいれば、名前だけなら聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。
これらはどちらも環境にやさしく害が少ないものとして近年注目されている照明です。
今回は、そんな環境への配慮が強く求められる現代において注目を集める照明についての理解を深めていきましょう。
 
■LED照明が注目される理由
有機EL照明とLED照明のうち、後者についてはよく知っている方も多いのではないでしょうか。
LED照明は、1990年代末に発明された青色発光ダイオードの活用によって生まれた照明で、これまでの主流照明であった白熱電球や蛍光灯に比べて発光の際の発熱量が極めて少なく、熱くなりにくい照明として注目を集めました。
 
LED照明の特徴として、小さな電球のようなものがたくさん集まっていて、一つ一つがとても明るいことが挙げられます。これは、LED照明の明かりの元が発光ダイオードと言う小さな電球のような部品でできているためです。
発光ダイオードは、今までの蛍光灯とは違って放電によって光っているわけではないので、少しの電気でとても明るく光らせることができます。
 
これを応用して作られたLED照明は、発光ダイオードの明るさを活用しながら、それらが劣化しにくいように上手く作られているため、照明としての性能が高く、更に、寿命も大変長持ちなのです。
CMなどでは40,000時間使っても切れないLED電球が取り上げられており、その寿命の長さには驚かされます。
 
■LEDの先を行く有機EL照明とは?
LED照明よりも最近になって話題になってきているのが、有機EL照明です。
有機物と言えば、脂肪やたんぱく質と言った体内で作られる物質、またはパンやお米といった食べ物も有機物の代表として挙げられ、何だか生き物のような感じがしますが、有機とは炭素を含む物質のことで、プラスチックやビニールもこれにあたります。
 
では、有機EL照明とは一体何なのかと言うと、簡単に言えば「発光ダイオードがシート状になったもの」です。
先ほどLED照明の話で出てきた発光ダイオードという電気を通すことで光る部品が、形をなくして一枚の層になったと考えていただければ良いかと思います。
本来、発光ダイオードはLED照明の一粒一粒を構成するように一定の大きさを持っているのですが、有機ELではその大きさをなくし形を自在に変えることが可能になったため、有機EL照明はシート自体が光るのです。
つまり、メリットとしては壁や天井といった奥行きのないスペースに設置しやすく、面自体で光るきれいな見栄えを期待できることが挙げられます。
 
■まとめ
有機EL照明とLED照明は、どちらも寿命は大変長く、照明としての性能は抜群です。
ただ、有機EL照明は明るさや原材料の点でまだこれから開発が進んでいく段階ですので、今後の進歩にも期待していきましょう。

人々の生活を支えてきた蛍光灯の種類や特徴とは

2018-08-21
カテゴリ:省エネ計算[照明]
これまで照明は多くの発展を遂げており、今でも進化し続けています。
その中でも蛍光灯は近年の私たちの暮らしを支えてくれていました。
今回はその蛍光灯に注目し、蛍光灯の種類や特徴を紹介します。
 
■蛍光灯の特徴
蛍光灯は、円柱型のガラス管の中にアルゴンガスと少量の水銀を充填し、電気を流した時に放電するその光を用いた照明器具です。
要は、電気が「バチッ!」と放電した時の光をガラス管内に反射させ、それをちょうど良い明かりに調節して使っているということです。
蛍光灯は、少量の電気を流しさえすれば、中で電子と原子が衝突して連続的に放電を起こすため、大量の電気は必要ありません。
 
これが白熱灯では、電気を流してフィラメントの温度を高温に上昇させ続けることで光が発生しているため、時間当たりの消費電力が全く違います。
またフィラメントの温度を上げると言ったように、白熱灯では発熱の過程で大量の熱が発生するため、電気エネルギーの消費の効率が良くありません。
蛍光灯では、電子と原子の放電によって光を得ているため、エネルギー効率の点でも白熱灯よりも蛍光灯の方が優れていると言えます。
 
 
■蛍光灯の種類
 
蛍光灯には主に三つの種類があります。
主流なのがグロースターター型とラピッドスタート―型の二つです。
グロースタータ形は蛍光灯のワット数に応じた点灯管(グロー球)を使用して点灯させるタイプの蛍光灯で、ラピッドスタート―型は点灯管が無くて使えるタイプの蛍光灯です。
また、電気のスイッチをオンにしてから、照明が点灯するまでの時間に違いがあり、
グロースターター型は点灯までに少し時間がかかる上につき始めはややちらつきがあるのに対して、ラピッドスタート―型はスイッチを押してからの点灯時間が早く、蛍光灯に特有のつき始めのちらつきも少なめです。
 
両者の型の違いは、ガラス管の端に「FL」と書いてあればグロースターター型で、「FLR」と書いてあればラピッドスタータ―型です。
・「FL」  は Fluorescent Lamp(蛍光灯) の頭文字
・「FLR」は FL(蛍光灯)に Rapid(速い)の頭文字をつけたもの
 
蛍光灯にはこれ以外にも「FHF」で表されるインバーター型というものがあります。
特別な回路で電気がつく仕組みになっているため点灯時間が速く、ちらつきが少ないのが特徴です。
ただ、蛍光灯照明器具は2019年3月までに国内の主要メーカーでの生産終了が決まっており、LEDなどより高性能な照明器具に代替されます。
 
■まとめ
一口に蛍光灯と言っても種類が豊富にあります。
蛍光灯は当時の白熱灯で問題となっていた時間あたりの消費電力に大きな違いを生みました。
今はLEDが大きな違いを生み出しており、また新たな照明がLEDと大きな違いを作り、発展しています。
今後もそれぞれの課題を改善し、より生活が豊かになるよう進化してほしいですね。

白熱灯と蛍光灯の違いを比較!それぞれの利点について

2018-08-01
カテゴリ:省エネ計算[照明]
白熱灯と蛍光灯、どちらも多くの施設で用いられていた照明の種類ですが、その違いをご存知でしょうか。
見た目の違いは分かるものの、仕組みや性能の違いまでは知らないという方も多いと思います。
そこで今回は、白熱灯と蛍光灯の違いについて解説します。
 
■仕組みの違い
 
白熱灯と蛍光灯は、同じ電気を使った照明器具ではありますが、その仕組みは全く異なります。
具体的には、白熱灯は電気をフィラメントの部分に流し、それが熱を持って輻射の作用によって発光する仕組みをもとに作られています。
そのため、明かりのもとは電気による発熱です。
一方で、蛍光灯はアルゴンガスと極少量の水銀が閉じ込められたガラス管の中に電気を流して、電子と原子の衝突によって起こる放電の現象をもとに作られています。
熱は副次的にしか発生せず、主な明かりの元は放電です。
このように白熱灯と蛍光灯では明かりを生じさせる仕組みが全く異なっているのです。
 
■エネルギー効率が良い蛍光灯
 
明かりを生じる仕組みが異なっていたように、それぞれ性能にも違いがあります。
白熱灯はフィラメントと呼ばれる抵抗体に電気を流し、その際熱を持つと同時に発光するその光を使って照明を作っているため、大量の熱を発生するのが特徴です。
発光の際にエネルギーが熱によって消費されることを熱損失と言いますが、白熱灯ではこの熱損失が90%近くもあります。
つまり、100の電気を流した場合の90は熱によって失われているということなのです。
一方の蛍光灯は、電子と原子が衝突した際の放電によって照明の効果を果たしているため、熱は放電によって生まれた分しか逃げていきません。
放電によって生まれる熱も少なからずあるため、つけ続けていると熱くなりますが、熱損失の割合はおよそ75%です。
まだまだ高い損失の割合ですが、蛍光灯と発熱灯を比較すると、エネルギー効率の点では蛍光灯の方が良いということになります。
 
■白熱灯の優れた点
 
白熱灯のフィラメントは金属でできているため、目に見えるようなスピードで体積が減っていくことはありませんが、それでも真空状態で熱を帯びることで昇華し、少しずつ消耗していきます。
平均寿命は1000時間と蛍光灯より短いです。
しかし、ものを色鮮やかで自然な色に見せる演色性の点では優れています。
白熱灯は柔らかな光でものの持つ本来の色を映し出すことができるため、光をあてても自然な印象を与えるのです。
 
■まとめ
白熱灯と蛍光灯は似ているようですが、仕組みも特徴も全く違う照明です。
今では白熱灯と蛍光灯は国内主要メーカーでは生産終了が決まっており、2019年3月にはほとんどがLEDなど新たな照明器具に代替されます。
白熱灯、蛍光灯のように様々な改善がされており、今後もより良い照明の開発に期待しましょう。

白熱灯の種類は?白熱灯の性能や特徴について

2018-07-13
カテゴリ:省エネ計算[照明]
皆さんは普段の生活の中でさまざまな照明を見かけると思います。
蛍光灯や白熱灯、そして最近ではLEDの普及もかなり進んでいますよね。
しかし、この中で今最も長く使われているのが白熱灯です。
白熱灯にはどんな種類があるのでしょうか?
また照明としての性能や特徴についても見ていきましょう。
 
■電気を明かりに変えた白熱灯
 
白熱灯が発明された当時、世の中で研究が進められていたのが電気です。
人類は電気が使えるようになったことで生活の利便性が増し、照明もその中で他の道具と同じように発達を遂げました。
照明はそれまで火を用いたろうそくやランプ、提灯、行灯が主流でしたが、電気が生まれそこから放熱や発熱の過程で光が取り出せるようになったことで、火よりも安全で効率の良い電気が照明の基準となったのです。
 
白熱灯は、電球内部にあるフィラメントを発熱させたときに発する光を上手く活用することで照明の役割を果たしています。
フィラメントはろうそくのろうやランプの油と違って、基本的には量が減っていくということがないので、火を使った照明に比べて大変長持ちする照明だったのです。
他にも火を使わないことから引火の恐れがなく、安全性の面でも照明としては優秀でした。
 
■白熱灯の種類
 
そんな白熱灯には今では様々な種類があります。
最もメジャーな分類の仕方としてはソケットの大きさによるもの、その他カバーの色や形によるものがあります。
ソケットとは電球の土台となる部分で本体の大きさを決めています。
大きいものだとレストランの吊り下げ照明に見るような、電球がそのまま使われているものが想像しやすいでしょう。
小さいものは、例えば懐中電灯の中に組み込まれている豆電球、あれは今ではLEDのものもありますが、一昔前は白熱灯でした。
 
白熱灯は当時としては寿命が長く、安全性も高い照明として知られていましたが、今では蛍光灯やLEDといった、より長命で発熱が少なく安全な照明に代替されるようになりました。
この流れは加速しており、国内の主要メーカーも白熱電球の生産を終了し、LEDや次の照明の開発に力を入れています。
 
■まとめ
電気が発明された当初から使われている白熱灯。
長く生活のあかりとして役割を果たしてくれていました。
今活躍しているLEDもこの白熱灯の発明がなければ生まれなかったものです。
白熱灯があるからこそ今の私たちの生活があるのですね。

LED照明の性能は良い?利点と欠点についてまとめてみた

2018-06-30
カテゴリ:省エネ計算[照明]
最近では、LED照明をよく見かけるようになりましたよね。
例えば、信号機でも導入されていますが、反射板を使用しない構造であるため、誤認のリスクを減らすことにも繋がっています。
他にも多くのメリットがあるため、従来の蛍光灯よりもLED照明が使用されることが増えてきたかと思います。
そこで今回は、LED照明の特徴についてご紹介します。
 
■省エネ性能が高い照明
LED照明の特徴を説明する時に「LED照明は省エネに向いている」とよく言われます。
これがどういった理由で言われているのかというと、LED照明は使用している消費電力量が少ないので節電につながるということです。
LED照明は、発光ダイオードと言って、電気を流すことで光を発する部品を照明に応用して作られているため、無駄な電力を消費することなく最小限の電力で明かりを灯すことができるのです。
発光ダイオードは発光の際にほとんど熱を出さずエネルギー効率も良いため、省エネに最適な商品といえます。
 
次にLED照明は商品自体の寿命がとても長く、買い替えの頻度が少なく、継続して使えるということです。
白熱灯が主流だったころは、頻繁に交換を行う必要がありました。
ランニングコストも思いの外かかり、病院や学校といった照明がたくさん使用されている施設では、それだけでかなりの費用と手間になっていました。
 
その点、LED照明は使用した際に発光ダイオードの消耗が少なく、照明としても劣化しにくいため、買い替える頻度が少ないです。
寿命はおよそ20年と言われており、白熱灯や蛍光灯と比べてもかなり長持ちします。
 
■LED照明の利点と欠点
LED照明の利点としては、先ほど挙げたような寿命の長さとランニングコストの低さが挙げられます。
LED照明のもととなっている発光ダイオードは、ほとんど熱を発しないため長時間使っていても照明自体が熱くなりにくく、熱による劣化が少ないのです。
 
一方、欠点としては、イニシャルコストが高いということが挙げられます。
開発が進み、徐々に価格は安くなってきているとはいえ、導入の際はこれからの使用年数や今の予算をもとに、従来の照明器具との総コストを比較・検討し、どちらがお得になるかを考慮する必要があるでしょう。
 
■まとめ
蛍光灯や白熱灯に比べればイニシャルコストの高いLED照明ですが、その消費電力は白熱灯に比べて80%、蛍光灯に比べて30%削減できるとも言われています。
長年使用する予定があれば、LED照明はランニングコストが安く、お得と言えるでしょう。
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